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ジャガイモの種類
現在のジャガイモの利用形態としては、生食、加工、デンプン原料の3つに大別されます。ちなみに「生食用」というのは、飲食店や家庭での調理素材であるという意味で、非加熱で食べるという意味ではありません。
加工用としては、お馴染みのスナック菓子(ポテトチップスなど)、フライドポテトに加えて、ポテトサラダ、コロッケなどの冷凍食品があります。
デンプンとは、片栗粉として利用される粉末の原料ということです。インスタント麺などの原料にもなっています。
ジャガイモの品種については非常に多く、現在日本では99品種も品種登録されています。中でも中心となっているのはやはり男爵薯(だんしゃくいも)でしょう。男爵薯は「アイリッシュ・コブラー」と呼ばれ、1876年ごろのアメリカで赤い「アーリーローズ」の白色変異種として見つかったものだともされています。
日本には明治時代(1908年)にある男爵がイギリスから持ってきて日本に定着させたものです。デンプンが多いのが特徴で、食感もホクホクしています。ただし、煮くずれしやすいので煮物には向かず、粉吹き芋、マッシュポテト、コロッケなどに潰して使うのが適しています。主に、東日本が主流の品種です。
もうひとつ、メークインも需要の多い品種です。メークインは、イギリスで民間によって栽培されていたものです。日本には大正時代に日本に持ち込まれ、男爵イモよりもねっとりしていますが、煮くずれしにくいのが特徴で、カレー、シチュー、肉じゃがなどのように煮る料理に適しています。西日本で主に消費されています。
「とうや」は、内部が黄色くて、カロチンやビタミンCの含有量が多いのが特徴です。ホッカイコガネは、細長い形でメークインと似ており、やや黄色みを帯びています。煮崩れしにくいという点ではメークイン以上で、使い道はいろいろあります。キタアカリも、カロチンやビタミンCの含有量が多い品種です。
ジャガイモの栄養と健康効果